平成22年7月22日(木)

機械工学科工学実験(機械加工・計測工学)の紹介

担当:機械工学分野 河野 正来

 機械工学科第5学年の工学実験について,今回は「機械加工・計測工学」パートの様子を紹介します。このパートでは,以下の4テーマの実験を行っています。

切削抵抗の測定
 旋盤(工作物を回転させ,工具(刃物)を切り込んで加工する工作機械)で切削する場合の工具刃先に作用する抵抗力を測定します。切削抵抗の大きさは,加工精度,工具の寿命,旋盤の消費動力などに大きく影響するため,切削条件によって切削抵抗がどのように変化するかを理解します。

切削抵抗の測定

旋盤の加工精度検査
 旋盤の精度が悪くなると,加工した工作物の精度も低下します。実験では,技術センターに設置してある旋盤について,各種精密測定機器を用いて加工精度を測定し,旋盤の加工精度に対する理解を深めます。

旋盤の加工精度検査

マシニングセンタの位置決め精度検査
 マシニングセンタ(各種工具を自動で交換し,いろいろな切削加工を行うコンピュータ数値制御工作機械)で加工する場合に,取り付けた工具が,コンピュータで指令した位置にきちんと来るかを調べ,マシニングセンタの加工精度について理解します。

マシニングセンタの位置決め精度検査

三次元測定機による測定
 工作機械で加工した製品の検査などに用いられる三次元測定機(3軸がそれぞれ直交する座標位置測定機)について,基本的な測定技術を習得します。測定はコンピュータで制御しながら行い,1/2,000mmの単位までの測定ができます。

三次元測定機による測定 


環境都市工学科特別研究

担当:専攻科建設工学専攻2年 高垣 夏輝

 環境都市工学科では、特色のある研究が行われています。
 今回は、環境都市工学科重松研究室の実験風景を紹介します。

 重松研究室には、本科5年生2名、専攻科1年生1名、専攻科2年生2名の5名が所属し、日夜研究に励んでおり、硬質岩盤を掘削する機械を作り出すための実験に日々汗を流しています。この研究で成果が得られ、機械が完成すると、低振動・低騒音で硬い地面やコンクリートなどを破壊することができます。

 今日の実験内容は、硬質岩盤に見立てた、セメントモルタル供試体を実験機で掘削しながら、データを収集していくものです。今日は、31度という猛暑の中、実験に励み、無事に貴重なデータを収集することができました。実験には大変な面も多くありますが、自分の興味のある分野を探求することができるのは、非常に良い経験であり、楽しいものです。

 特に環境都市工学科は、シビルエンジニアリング(市民のための工学)と英訳されるように人々の生活に欠かすことの出来ない学科ですので、やりがいも大きく、是非多くの人に興味を持って学んでほしいと思います。
 では、最後に昨今のブームに乗っ取って、
 “実験”とかけまして“遅刻常習犯”とときます。そのこころは“結果(欠課)がつきものです”。

供試体を持ち上げる
専攻科2年生
応力制御レバーを押し続ける本科5年生