「寒くなってきたから気をつけないと・・・」と、分かっていてもなぜか毎年ひいてしまうカゼ。試験も終わりホッとしたところですが、試験中の生活リズムの乱れや緊張がとれて、特にカゼを引きやすい時期でもあります。今年こそひかないために、カゼ・インフルエンザ予防について再確認しておきましょう。
☆カゼ・インフルエンザの違いとは?
カゼは、主にウイルスによって引き起こされる、呼吸器系の急性炎症のことで、似た症状のいくつかの病気をまとめて「カゼ症候群」と呼んでいます。そしてこの中の主なものが「普通感冒」と「インフルエンザ」に分けられます。
「普通感冒」
☆カゼ・インフルエンザを予防するには?
細菌感染によるカゼの場合は、抗生物質の投与などがありますが、カゼの9割はウイルス性。そのウイルスを殺せる治療法はありません。日頃から免疫力のつく生活作りをすることが、カゼにかからない、かかっても軽くて済み早く治せる方法です。
十分な睡眠
分かっていてもできない
「十分な睡眠」。とにかくこれが一番の決め手です。
忙しいときは「寝るのも惜しい」と思えます。しかし、目には見えませんが、夜は体の中で、免疫を高めるリンパ球が増えてくれます。このとき、体が休んでいることが大切なのです。
無料の治療薬である免疫や抗体がたくさん作られる時に、その機能を使わず、具合が悪くなり、お金を出してカゼ薬を買うことのほうが「惜しく」ないでしょうか。
バランスのとれた栄養を
部活などで忙しいと、栄養バランスがどうしても偏りがちになります。特に不足しがちなのが、食物繊維の多い食品やビタミン類。
よく知られているように、カゼを治すにはやはりビタミンCが必要です。ビタミンCは、ウイルスに荒らされた細胞の再生を1~2週間で回復するように助けてくれます。
栄養のあるものを食べ、水分を十分に摂ること。水分補給はただの水分だけでなく、スープやヨーグルトなどもお勧めです。
冬も有酸素運動
カゼにかかる前の予防としてですが、普段からウォーキングなどの運動をやっておくのがよいでしょう。軽い有酸素運動は、血行がよくなり、過度な暖房に頼らず、
身体を温める能力をつけることができます。
またウイルスを発見・撃退する白血球のパトロール回数が多くなるので、それだけカゼにかかりにくくなるのです。ただし、あまり激しい運動をすると、のどの奥にウイルスがつきやすくなるので、気をつけましょう。
手洗いとうがい
ウイルスは「いない場所はない」と言ってもよいほど、そこら中に存在しています。
ウイルスがたくさんついていると思われるものでは、カラオケボックスのマイクが一番多いとされています。続いて公衆電話、満員電車のつり革となっています。
ならばそれらに触れなければ大丈夫なのでしょうか?残念ながら大丈夫ではありません。しかし逆に、カラオケマイクに触ってしまっても大丈夫な方法があります。
口に入る前に、手から洗い流してしまいましょう。
マスク
ウイルスはごく小さなものなので、マスクの繊維をラクに通りすぎることができます。ある調査結果では、それでもウイルスの侵入を、約3割減らすことができるそうです。
「マスクは恥ずかしい・・・」という人は、唾液が出て口が乾きにくくなるシュガーレスのアメやガムでも、効果が期待できます。
[参考文献]
1) 健,36(8):20-30
2) 前田明彦・脇口宏:インフルエンザと冬季のかぜ/感冒.健康教室,57(1):11-22.