平成23年1月8日(土)

広島県高等学校ソフトテニスインドア選手権大会にて善戦!!

 1月8日(土)、9時より福山のローズアリーナにて、第49回広島県高等学校ソフトテニスインドア選手権大会が開催されました(写真1)。

写真1:開会式の選手宣誓(男子:神辺旭高校、女子:府中高校)

 本校から、秋の新人戦男子個人の部で504ペア中、堂々の第3位という快挙を達成した三国志の呉の猛将「甘寧」こと森川君(熊野東中出身)、森上君(郷原中出身)ペアが第3シードで出場しました(写真2)。

写真2:中国新聞平成23年1月10日紙面より

 優勝した広島翔洋高校の選手は両方山口県出身の1年生、準優勝の同校選手は本校2年生の向田君、小船君がジュニア時代に「呉キッズ」で大変お世話になった二人のコーチの息子さんペア、そして森川君、森上君と同じく3位となった広島翔洋高校のペアは山口県、福島県出身の1年生で、半年前に私が三国志の魏の名将「張遼」のごとしと評したペアです。彼らと同じ順位の広島県3位となったことで、戦績でもまさしく「魏に張遼あらば、呉に甘寧あり!!」といっても過言ではありますまい。

 森川君、森上君は中学からソフトテニスを始め、中学の頃は県大会にすら出場できなかった無名の選手であったことを考慮すれば、中学の全国大会でも大活躍した広島翔洋高校の豪傑達に比べれば、高専で才能を開花させた遅咲きであり、今後も益々の成長が大いに期待できる豪傑といえます。森川君、森上君ペアには、インターハイに呉高専から初出場するだけではなく、その大会で上位を窺う英傑になるという高い志を持って、心身ともに更なる精進を続けてほしいものです。

 森川君、森上君の1回戦の相手は向島中出身の舟橋君の友達が数名所属している尾道東高校1番手の半田君、栗原君ペアです。強豪呉宮原高校の名伯楽、木下(きした)先生に広のオークアリーナで3日間集中して調練して頂いたこともあり、危なげなくゲームカウント4対1で勝利しました(写真3)!

写真3:森川君、森上君ペアの1回戦の様子

 本校ソフトテニス部では感謝の気持ちを最も大切にしています。試合終了後、次に対戦する相手の試合を偵察した後、合同練習に快く召集してくださった木下先生への感謝の気持ちを込めて、呉宮原高校1番手の三国志の孝の剛将「太史慈」こと大山君、山口君ペアの1回戦を森川君、森上君が自主的に応援しました(写真4)。

写真4:大山君、山口君ペアの1回戦を
応援する森上君、森川君(2階席左側の二人)

 いままでは自分達の事で精一杯で、友情応援をする精神的な余裕もなかった彼らの成長が垣間見られて、試合の勝利以上にうれしゅうございました!
 試合結果は、地元の福山地区の近大福山高校の1番手相手にゲームカウント4対2で勝利しました。最終ゲームはなんどもデュースとなる接戦となりましたが、よく粘りました。

 同じく合同練習に参加した呉三津田高校1番手で第8シードで出場した間賀田君、五十川(いそかわ)君ペアも地元の福山工業高校の1番手相手に1回戦を快勝しました。

 1回戦で特に残念だったのは、年末の呉地区インドア大会で本校2番手でジュニアからの経験が豊富な向田君、小船君ペアにゲームカウント4対0で圧勝して3位に入賞した呉宮原高校3番手の池田君、住友君ペアです。あのときの気迫で試合に臨めば、もっといい試合になったはずです。彼らの気合が入ったときの知勇兼備の名将「呂蒙」のごとき試合を観るのが、私は好きです。「呉下の阿蒙にあらず!!」

 また、年末の呉地区インドア大会で同じく3位に入賞した名門呉港高校1番手の小平君、濱田君ペアが1回戦で第7シードの広島翔洋高校の攻撃型並行陣のペアに快勝する大波乱を起こしました。男子の個人戦において、格下の選手がシード選手を倒すことはめったにありません。元は前衛だった後衛の小平君の試合運びは、相手の前衛二人の気持ちが手に取るように分かるかのようでした。

 森川君、森上君ペアの2回戦の相手は、前回の新人戦個人戦でベスト16入りをかけて戦った広島翔洋高校の金谷君、鎌田君ペアです(写真5)。

写真5:森川君、森上君ペアの2回戦の様子

 一昨年金谷君のお兄さん達が現役の頃に、初めて県新人戦でベスト8をかけて第1シードの広島翔洋高校と団体戦で対戦したときに、完膚なきまでに叩きのめされました。その力の差に呆然としてから1年と2ヶ月、逆に我ら呉軍の生え抜きの選手達がゲームカウント4対1で広島翔洋高校の金谷君の弟さんと、昨年インターハイに個人戦で出場した鎌田君に連勝するまでになるとは、あのときには夢にも思っていませんでした。

 呉三津田高校の間賀田君、五十川君ペアも神辺旭高校のペアとのファイナルゲームの大接戦を制して勝利し、呉宮原高校の大山君、山口君ペアも神辺旭高校の第6シードのペアにゲームカウント4対1で快勝し、呉港高校の小平君、濱田君ペアも山陽高校のペアにファイナルゲームの接戦を制してともにベスト8に進出しました!広島県インドア大会のベスト8に呉地区の選手達が4本入り、非常に嬉しく思います。昨年は6本が広島翔洋高校でございました。なんとかこの牙城をつき崩したいというのが私達呉地区男子ソフトテニス部顧問の思いです。他地区の有力諸侯のみなさまには、是非とも我らに続いて頂きたい!そうなると、広島県高校ソフトテニスの舞台がますます盛り上がるはずです!!

 準々決勝では、年末の呉地区インドア大会と同じく呉港高校の小平君、濱田君ペアと対戦しました(写真6)。

写真6:森川君、森上君ペアの準々決勝の様子

 新チームになってから、小平君、濱田君ペアと準々決勝で対戦するのはこれで4度目となります。最初の呉地区ジュニア・市民大会(クレーコート)ではゲームカウント4対1で敗れ、呉地区新人戦個人の部(オムニコート)ではゲームカウント4対0で勝利し、そして年末の呉地区インドア大会ではゲームカウント4対1で敗れております。今回はなんとか勝利し、通算成績を2勝2敗の五分に持ち込みたかったのですが、ファイナルゲームのデュースまでいく大混戦の末、惜敗いたしました。前回はインドア大会経験の差から競り負けましたが、今回はゲームカウント3対2と優勢に試合を進めていただけに、非常に残念です。しかし、呉港高校のみなさんは部員全員で応援に駆けつけているのに対し、我ら呉軍は15日(土)、16日(日)に府中市で開催される中国地区高校ソフトテニス新人大会のために本校第一体育館で練習しており、応援学生なしという孤立無援の状況のなか、第3シードの誇りを胸に善戦いたしました。

 個人的には、名門呉港高校の復活、非常に嬉しく思います。呉港高校の東田先生は私の最も尊敬する先生です。昨年春の呉地区高校総体男子団体戦決勝で呉港高校に勝利し、初優勝したとき、新しい顧問の先生方の歓迎会の後、東田先生に二次会に誘って頂き、おいしい焼酎を飲ませて頂きました。多くを語らず男気のある憧れの東田先生から、初優勝を祝って頂き、私を引率顧問としてではなく、ソフトテニス部の指導者の一人として認めて頂き、どれほど嬉しかったことか。また、オークアリーナにて、近大福山高校の選手達全員が私に通路で初めて挨拶してくれて、驚くとともに、とても嬉しかったです。やはり彼らは我ら呉軍の快進撃を尊敬してくれていました!広島県の代表として、新人大会ではお互い頑張りましょう!!

 準々決勝にて、呉三津田高校の間賀田君、五十川君ペアは第1シード、呉宮原高校の大山君、山口君ペアは第2シードの広島翔洋高校のペアに敗退 しましたが、合同練習に参加した3校の1番手が共に広島県大会でベスト8に入り、素晴らしい結果であるといえます。呉宮原高校の木下先生、呉三津田高校の澄川先生の現役時代、指導者としての豊富な経験と、呉高専の肥沃な7面のオムニコートと2つの体育館、そして私の書く三国志まじりの呉高専日誌の最強コラボで「天下三分(広島翔洋:魏、呉地区連合軍:呉、山陽・尾道・神辺旭:蜀」を目指して今後とも高校ソフトテニス界を盛り上げて参りましょう!

 最後になりましたが、いつも呉高専日誌を楽しみに温かく見守ってくださる多くのみなさまに感謝いたします。来週は、中国地区高等学校ソフトテニス新人大会で最激戦区である呉地区の代表としての誇りを胸に奮戦しますので、応援よろしくお願いいたします!!

 また、中国新人大会出場祝いの横断幕を保護者の方が作ってくださいました。郷原の浜田橋、JR矢野駅の二箇所にあるそうですので、お近くの方はご覧頂けますと幸いです(写真7)。我ら呉軍の心は、保護者のみなさまもひとつ!!いつも温かく支えてくださっている保護者のみなさまに感謝し、優勝めざして頑張ります!!

写真7:郷原、浜田橋の
森上(もりがみ)君の横断幕