平成23年7月20日(水)

ソフトテニス部 全国高専体育大会への道のり

 7月9日(土)、10日(日)、呉高専が開催校として中国地区高専体育大会ソフトテニス競技が開催され、本校ソフトテニス部は二年連続21度目の団体戦優勝を飾り、男子個人戦でも向田(むかだ)君・二鹿(にか)君ペアが準優勝し、8月20日(土)、21日(日)に南長野運動公園テニスコートで開催される全国高専体育大会に出場します。今回は前回速報でご報告できなかった内容を紹介します。

 7月8日(金)、前日練習と監督主将会議がありました。いままでは参加するだけでしたが、今回は初のホスト校ということで、会場の準備やテント設営などを午前中に済ませました。多くの補助学生が担当の先生達の指示に従い、率先して動いてくれたのでとても助かりました。テントの足が合わず、急遽レンタカーで西宮先生と応援の平松先生、そして1年の西村君に高専まで戻ってもらい、テントを持ってきて頂きました。土曜日、日曜日と連日曇り空だった天気予報とはうって変わって快晴の夏空となり、テントを準備して設営でき、良かったです。16時より開催された監督主将会議においてもトラブルもなく円滑に終了しました。

 7月9日(土)、1時間の練習の後、開会式です。昨年の優勝で本校ソフトテニス部が20回目の優勝ということで、特別表彰がありました。50年近い歴史の中で先輩達が積み上げてこられた優勝回数の重みを感じました(写真1)。その後、優勝杯返還(写真2)、開催校校長挨拶(写真3)、競技上の注意、選手宣誓(写真4)と続き、開会式が終わり、団体戦が始まりました。

写真1:特別表彰の様子
写真2:優勝杯返還
写真3:遠藤校長の挨拶
写真4:選手宣誓

 団体戦の結果は速報でもご報告しましたが、予選は津山高専、大島高専、広島高専にそれぞれ3対0で勝利しました。団体メンバー8名が全員出場し、幸先の良いスタートを切りました(写真5)。

写真5:鹿瀬・藤原ペアの試合風景

 決勝トーナメントは、どこが勝ってもおかしくない大混戦となりました。この呉高専日誌に記事を投稿し始めて3年が経過しますが、中国地区の他高専のソフトテニス関係者のみなさまもチェックされているようで、高体連でも中国大会に出場される高専も増え、中国地区高専大会も群雄割拠の様相を呈しております。特に、松江高専ソフトテニス部顧問の荒尾先生から「次は負けませんから!」と伝言を頂いておりましたので、準決勝の松江高専は強敵であるとかなりのプレッシャーを感じておりましたが(写真6)、予想通りの試合展開となりました。昨年の全国高専体育大会個人戦にて見事優勝を飾り、松江高専不同の1番手となった渡辺・中村ペアに敗れ、高体連広島県新人戦個人戦にて4強となり、本校高体連チーム不同の1番手となった森川・森上ペアが勝利し(写真7)、勝負は最終決戦に委ねられました。昨年の団体戦決勝でのリベンジに燃える松江高専5年の三上・石橋ペアに向田・二鹿ペアがゲームカウント1対3の1-3まで追い込まれますが、そこから2本マッチポイントをしのぎそのゲームを取り、昨年同様ファイナルゲームのデュースまでいく大混戦となりました。そこから一度は松江高専にマッチポイントを取られ、その後の向田君の強烈なショットが際どい判定で万事休すかと思われましたが、主審の判定はインで、またもやデュースを迎え、辛くも勝利しました。どちらが勝ってもおかしくないナイスゲームでした(写真8)。

写真6:松江高専との因縁の対決
写真7:森川・森上ペアの試合風景
写真8:向田・二鹿ペアの試合終了直後の様子

 宇部高専との決勝は、速報でご報告したとおりです。高体連の中国大会に出場する若い団体メンバーで、3ペアとも穴がなく、我ら呉軍の経験豊富なフル代表をあと一歩の所まで追い詰めた、非常に素晴らしいチームでした。7月21日(木)から23日(土)まで山口県宇部市で開催される、高体連の中国大会での健闘を祈ります。

 閉会式では、激闘の数々を乗り越え、優勝杯を再び我ら呉軍の手中に収め、とてもうれしかったです(写真9)!審判委員長の広島県ソフトテニス連盟技術・審判委員長の田村先生が総評でおっしゃったように、選手達は非常に質の高い熱戦を繰り広げてくれました。団体戦が始まってからは、監督に専念し、本部での仕事は応援教職員と補助学生のみなさんにまかせっきりとなってしまいましたが、地元開催でのV2達成、感慨深いものがあります(写真10)。大会運営をサポートしてくださいました、本校教職員のみなさま、ソフトテニス部員の補助学生のみんなに深く感謝します。

写真9:閉会式の様子
写真10:祝!V2達成!!

 中国地方は月山富田城の尼子氏(松江高専)、周防・長門の大内氏(宇部高専)の大名との激闘の末、安芸の毛利氏(呉高専)が制覇しました。全国には昨年優勝した九州の雄、島津氏(鹿児島高専)や鍋島氏(有明高専)、中部には織田氏(岐阜高専)、陸奥には準優勝の八戸高専、そして昨年予選リーグで惜敗した我ら呉軍のトレードマークの「赤備(あかぞなえ)」のモチーフとなっている真田幸村発祥の地、信州の真田氏(長野高専)などの諸大名が各地区大会を制覇して全国覇者たらんと名乗りを上げました!我らも戦国時代に中国の雄として名をはせた毛利元就公の「三本の矢」の教えにあやかり、「なでしこJapan」のごとき素晴らしいチームワークで全国制覇目指して頑張ります(写真11)!!

写真11:保護者の方が作ってくださった横断幕(JR矢野駅に掲示)

 最後になりましたが、いつも温かく見守ってくださるみなさまに感謝いたします。