平成24年7月8日(日)

ソフトテニス部、中国高専体育大会激闘譜

 7月7日(土)、8日(日)、錦帯橋の近くにある岩国運動公園テニスコートにて、第48回中国地区高専体育大会ソフトテニス競技が開催されました(写真1)。

写真1:開会式の様子

 本校ソフトテニス部55名の中から、男子団体戦、個人戦に広島県高体連新人戦ベスト4の森川(熊野東中出身:4年)・森上(郷原中出身:4年)ペア、昨年の全国高専体育大会個人戦ベスト8の向田(矢野中出身:4年)・二鹿ペア(倉橋東中出身)、広島県高校総体団体ベスト8の立役者の原田(熊野中出身:3年)・ガッツ溢れるプレーが魅力の小船(昭和中出身:4年)ペア、そして、昨年中国地区高専大会団体戦2連覇を主将として引っ張った鹿瀬(音戸中出身:5年)・広島県高校総体団体ベスト8入りに多いに貢献した白鳥(昭和北中出身:3年)の精鋭8名が出場しました。
  また、女子個人戦に、矢野(明)(向陽中出身:1年)・藤原(黒瀬中出身:2年)ペアと森永(北宇治中(京都)出身:1年)・矢野(遥)(向陽中出身:1年)ペアが出場しました。更に、外部コーチとして30数年前に柳原先輩(川尻中出身:明電舎勤務:電気情報工学分野田中教授と同期)の頃にご指導して頂いていた木下康道さん、男子学生コーチとして植木(熊野東中出身:4年)、男子学生マネージャーとして下寺(音戸中出身:3年)、女子学生コーチとして舟橋(向島中出身:4年)、女子マネージャーとして新迫(熊野中出身:2年)の万全のスタッフでこの大会に臨みました。

 まずは女子個人戦の結果からご報告します。

 森永・矢野(遥)ペアは1回戦で第5シードの徳山高専の中辻・岩川ペアと対戦し、ゲームカウント4対1で見事な初陣を飾りました(写真2)!続く準々決勝にて、第4シードの広島商船高専の高橋・榎ペアにゲームカウント4対2で敗れました(写真3)。

写真2:森永・矢野(遥)ペアの
1回戦の試合風景
写真3:森永・矢野(遥)ペアの
準々決勝の試合風景

 第6シードの矢野(明)・藤原ペアは1回戦で松江高専の田上・岩野ペアと対戦し、ゲームカウント4対3で競り勝ちました(写真4)。続く準々決勝にて第3シー ドの宇部高専の後山・西山ペアと対戦し、ゲームカウント4対3で惜敗しました(写真5)。1年生主体の若いチームですので、来年以降が楽しみです。

写真4:矢野(明)・藤原ペアの
1回戦の試合風景
写真5:2回戦のチェンジコート時に
アドバイスする新迫君

 次に、男子団体戦についてご報告します。最初の相手は松江高専でした(写真6)。1試合目、鹿瀬・白鳥ペアが勝利し(写真7)、2試合目、向田・二鹿ペアが敗れ(写真8)、3試合目、森川・森上ペアが勝利し(写真9)、対戦成績2対1で勝利しました。

写真6:米子高専との団体戦開始
写真7:鹿瀬・白鳥ペアの試合風景
写真8:向田・二鹿ペアの試合風景
写真9:森川・森上ペアの試合風景

 次の相手は、徳山高専です(写真10)。第1試合、原田・小船ペアが中学時代からペアを組んでいた1年生の長嶺・廣中ペアに負け後がなくなりました(写真11)。このペア、三国志の魏の張遼のごとしと評した岡本・加藤ペア(広島翔洋高校)を彷彿とさせます。将来我ら呉軍の前に立ちふさがる好敵手となることでしょう。
 河原君(八本松中出身)、澤田君(磯松中出身)をはじめとした1年生のみなさん、数年後、彼らと中国地区高専体育大会の舞台で名勝負を演じてくれることを期待しています!
 第2試合、森川・森上ペアが昨年の中国地区高専体育大会個人戦準々決勝で向原(高屋中出身:専攻科)・熊谷(高陽中出身:IHIへ出向)ペアを、3位決定戦で鹿瀬(音戸中出身:専攻科進学)・藤原(黒瀬中出身:京セラ)ペアを立て続けて撃破し、全国大会へ出場した津野地・鶴田ペアに土壇場で勝利し、勝負は最終決戦に委ねられました(写真12)。第3試合、向田・二鹿ペアがダブル後衛のペアと対戦し、シーソーゲームの激闘となりました(写真13)。
 ゲームカウント2対3からファイナルゲームに追いつき、タイブレークで3−0とリードするも、3−3と追いつかれ、4−3、4−4、5−4、5−5と試合を優勢に進めましたが、最後に2ポイント連続で決められ、7−5で惜敗しました。お互い全力を尽くした手に汗握る名勝負でした。

写真10:円陣を組み士気を高める
呉高専八勇士
写真11:原田・小船ペアの試合風景
写真12:森川・森上ペアの試合風景
写真13:向田・二鹿ペアの試合風景

 以上の結果より、徳山高専が2連勝で決勝トーナメント進出を決め、残り1つの枠を1勝1敗で並んだ呉高専と津山高専で争うこととなりました(写真14)。
 第1試合、2連勝中の森川・森上ペアが勝ち(写真15)、向田・二鹿ペアが前衛として2年前に全国高専大会に個人戦で出場したもののペアの関係で後衛になった左利きの保田君のペアと対戦し、保田君の気迫のこもったプレーに押し負け、勝負は最終決戦に委ねられました(写真16)。
 第3試合、先ほどの試合で1年生ペアに苦杯を喫した原田・小船ペアが名誉挽回とばかりに見事勝利し(写真17)、対戦成績2対1でAパート2位で決勝トーナメントへ進出しました!

写真14:決勝トーナメント進出をかけて、
津山高専と対戦
写真15:森川・森上ペアの試合風景
写真16:向田・二鹿ペアの試合風景
写真17:大一番に勝利し、
意気揚々と帰陣する原田・小船ペア

 準決勝の相手は、Bパート1位の宿敵、松江高専です。松江高専とはここ2年いつも最終決戦のファイナル勝負となり、マッチポイントをにぎられつつもなんとか劇的な逆転勝利をして2連覇を達成しておりますが、3年前は準決勝で敗れ、悔し涙を流した因縁の相手です(写真18)。
 第1試合、原田・小船ペアが真玉・後藤ペアにゲームカウント4対2で敗れたものの(写真19)、第2試合、これまで3連敗と不調だった向田・二鹿ペアが勝利し(写真20)、勝負は最終決戦に委ねられました。
 第3試合、3連勝中の森川・森上ペアが全国高専体育大会個人戦2連覇中の三国志最強の武将、呂布のごとき渡辺・中村ペアと対戦しました。コーチの的確なアドバイスもあり、ゲームカウント3対2の2−0までリードするも、そこから逆転負けを喫し、対戦成績1対2で惜敗しました(写真21)。
 今年は2位まで全国大会に団体戦は出場できるだけに、全国大会まであと2ポイントでした。激しくふる雨の中、インターハイ出場経験もある全国覇者に対し、大善戦でした。3年前同様、今年も全国大会出場を渡辺・中村ペアに阻まれました。これでこそ我らが永遠の宿敵。全国大会でのご活躍、応援いたします。

写真18:準決勝にて宿命のライバル、
松江高専と対戦
写真19:原田・小船ペアの試合風景
写真20:向田・二鹿ペアの試合風景
写真21:森川・森上ペアの試合風景

 3位決定戦では、山口県高校総体団体戦ベスト8の宇部高専と対戦しました(写真22)。第1試合、鹿瀬・白鳥ペアが負け(写真23)、第2試合、向田・二鹿ペアが勝ち(写真24)、第3試合、森川・森上ペアが勝ち(写真25)、対戦成績2対1で3位に入賞しました(写真26)!

写真22:円陣を組み
士気を高める両軍の選手達
写真23:鹿瀬・白鳥ペアの試合風景
写真24:向田・二鹿ペアの試合風景
写真25:森川・森上ペアの試合風景
写真26:雨の中、
多数の応援ありがとうございました

 団体戦終了後、男子個人戦1回戦がありました。原田・小船ペアが第3シードの徳山高専の津野地・鶴田ペアに敗れたものの、3ペアは順調に勝ち、翌日の2回戦に進出しました。
 選手達は宿舎に戻り、みんなで夕食を食べた後(写真27)、温泉につかって温もりました。私は中国地区高専体育大会団体戦3連覇を逃して部屋で燃え尽きて大好きな温泉にも行かずふて寝しておりましたが、主将の森川君と学生コーチの植木君が発熱して体調不良を訴えている選手がいると報告してくれました。ありがとう。

写真27:夕食風景

 前日の悪天候から一変して8日(日)は快晴の夏空となりました(写真28)。

写真28:宿泊先から試合会場へ向け、
いざ出陣!

 8時20分から30分間乱打をした後、9時から2回戦が始まりました。第4シードの鹿瀬・白鳥ペアは2回戦で大島商船高専の永田・濱岡ペアと対戦し、負けました。大島商船高専は熱心にご指導されている杉本教官のもと、着実に力をつけてきています。
 森川・森上ペアは第1シードの全国高専体育大会個人戦2連覇中の松江高専の渡辺・中村ペアと対戦し、ゲームカウント4対2で見事勝利しました!三国志最強の漢、呂布と呉(ご)の猛将甘寧との壮絶な一騎討ちを観ているようでございました(写真29)。敵将、打ちとったッ!

写真29:森川・森上ペア、
2回戦にて大波乱を起こす!

 この後、準々決勝にて徳山高専の1年生の勇将長嶺・廣中ペアにゲームカウント4対2で勝利し(写真30)、準決勝にて徳山高専のダブル後衛のペアにも勝利し、2位以上が確定し、全国大会出場を決めました!

写真30:森川・森上ペアの準々決勝の様子

 第2シードの向田・二鹿ペアは2回戦で津山高専の和田・中原ペアにゲームカウント4対0で快勝し、準々決勝で徳山高専の平田・礒本ペアにゲームカウント4対1で危なげなく勝利したものの、準決勝にて松江高専の真玉・後藤ペアにゲームカウント4対2で敗れ、3位決定戦に回りました。3位決定戦にて、前日の団体戦にてファイナルゲームの末惜敗した徳山高専のダブル後衛のペアと対戦しました。
 前日とは逆にゲームカウント3対2から追いつかれ、嫌な流れだったのですが、チェンジコートのときに応援学生達が自発的に試合前の乱打のときの応援をし、選手達の背中を後押ししてくれました(写真31)。ファイナルゲームはそれまで消極的だった前衛の二鹿君が積極的にしかけ、7−0という一方的な展開で3位となり、2年連続の全国大会出場を決めました!おめでとう!!

写真31:向田・二鹿ペアの3位決定戦の様子

 決勝戦、森川・森上ペアが松江高専の真玉・後藤ペアと対戦し、ファイナルゲームの激闘の末、タイブレークにて0−6と一方的な展開となるも、そこで真玉君の足がつり、5分間の休憩の後、3ポイント取り返しましたが、最後は後藤君に豪快にスマッシュを決められ、7−3で負けました(写真32)。

写真32:森川・森上ペアの決勝の様子

 以上の結果から、森川・森上ペア、向田・二鹿ペアが8月19日(日)に開催される全国高専体育大会個人戦に出場します(写真33)。今年は地元、広島県尾道市のびんご運動公園テニスコートで開催されますので、多数のOBのみなさま、足をお運びくださいますよう、よろしくお願いいたします。

写真33:男子個人戦表彰者三役揃い踏み

 最後になりましたが、遠路岩国まで足を運んでくださいました保護者、OB・OGのみなさま、応援学生のみんなに感謝します。特に、新迫君のお父さんには呉高専日誌へ掲載する写真を撮影するためにデジタル一眼レフカメラをご購入いただき、戦場カメラマンのごとく東奔西走して頂き、深く感謝いたします。保護者のみなさまも含めて、我ら呉軍の愉快な仲間達がなぜここまで情熱を傾けて同じ夢に向かって突っ走ることができるのか。
 それは。。。(写真34)

写真34:それが僕らには楽しかったから!