2019年8月26日(月)


カキ養殖の付加価値を高める海水エアリフト装置の研究
(現地実験視察)

担当:機械工学分野 高田 一貴

 高田研究室では広島県特産の牡蠣の付加価値を高めることを最終目的として、海底付近の栄養価の高い海水を汲み上げ、その海水を効率よく牡蠣棚へ送水する技術の共同研究を行っています。
 実験装置は江田島市の江田島湾内に設置されており、くれ産業振興センター、大賀技研工業、大栄産業およびやながわ水産のお立合いのもとで実験の様子を視察しました。

 装置は円筒を水深10mほどの海中に垂直に沈められており、円筒内にノズルを差し込んで接続したコンプレッサーで空気を圧入した結果、円筒より空気の浮力によるエアリフト効果により栄養価の高い海水を汲み上げる様子が確認されました。


海中に沈められた円筒

空気量が少ない時の
汲み上げの様子

空気量が多い時の
汲み上げの様子

特産の牡蠣

 空気量やノズル差込深さによりその量が変化するため、本研究ではそれらをパラメータとしてエアリフト装置の性能の定量化を予定しています。

 本研究の成果が、地元特産の牡蠣の付加価値向上に寄与することを期して取り組んでいきたいと考えています。