2020年6月12日(金)


電気学会web研究会で専攻科生が成果発表

担当:先端電磁波システム研究室

 専攻科1年坂本雅弥君が「手術支援を目的とした高周波肺がん検出デバイス」の内容を電気学会オンライン研究会で公表しました。


オンライン研究会で発表中

 肺組織に内在するがん部位を摘出するための胸腔鏡下手術では、手術前にCT検査でおおよそのがん位置を把握、肺表面にマーカーを付加したのち、目視でそのマーカーを見つけながら肺組織にメスを入れてゆきます。この操作が目視ゆえ熟練を要することから、坂本君は医療関係者の要望に応え、がん部位推定を確実にするための電磁波デバイスを設計試作しました。

 肺組織をピンセットで挟むタイプと肺表面を聴診器のように接触させるタイプの、2種のデバイスをもとに、食肉内にガン部位を模した墨汁を挿入して模擬テストした結果、明確に墨汁部位を見つけることに成功しました。


研究成果の概要

 この成果を20分間発表、その後の30分にわたる活発な意見交換により、研究内容を精査し、次のステップに進む着想を得ることができました。