2020年12月3日(木)


JST ACT-X「環境とバイオテクノロジー」領域に採択されました

担当:環境都市工学分野 木村 善一郎

 科学技術振興機構(JST)のACT-X事業に筆者の提案研究である「遺伝子を釣り針に任意環境微生物を特異的に獲得する」が採択され、12月1日より研究を開始しました。

 環境中の微生物のほとんどは様々な理由から分離株として培養することが出来ません。なぜ分離できないのか?という問いは未だに解明されたとは言い難く、前世紀より多くの研究者がその謎に挑んでいます。
 現状一つ確からしいのはそもそも人類は未だ「環境中から狙った菌を釣り上げる」ことが出来ていないということです。

 本提案研究は近年大きく注目されているゲノム編集を技術基盤に、遺伝子標的型の任意微生物分離(i.e 狙った菌を釣り上げる技術)という、新しい環境微生物分離スキームの確立を目指すものです。

 昨年度より始まった本事業ですが、現在までに高専からの採択者は全国で筆者一人であり、後に続く先生方のためにも良い成果を挙げるべく精進してまいります。