2023年3月10日(金)


宇宙談義「宇宙は今が満開」

担当:建築学分野 間瀬実郎、自然科学系分野 川勝望

 数学・ブラックホールが専門の川勝先生と、だまし絵CG研究の間瀬(筆者)が宇宙の談義をしました。


星が見られるのは本当はすごくラッキーなこと

川勝: 宇宙の研究をしていてつくづく思うのが、我々が見ている宇宙は今、見ごろだということです。
何億年か前だと人類も知的には未進化で、宇宙を認識する能力がまだなかった。
逆に何億年か先だと、宇宙が膨張しすぎて、何も観測できないことになっているためです。
間瀬: そのころの宇宙は毎日夜空が真っ暗ということですか?
川勝: はい、そうなるはずです。観測できなければ、理論の検証もできず、結局天文学は発展しないと思います。
間瀬: ということは私たちはいま春の桜のような満開の宇宙を見れるタイミングにある、ということですか?
川勝: そういうことになります。
間瀬: ラッキーなのですね。今のうちにしっかり見ておきたいです。