2024年5月29日(水)

電気系専攻科生、次世代通信・計測システム開発を目的とし
サブテラヘルツ電波の発振と増幅に成功!

担当:先端電磁波システム研究室

 近い将来AIやIoTなどに利用されるデータ量は爆発的に増加することが確実で、通信速度や同時接続端末数は現状(第5世代通信規格、通称5G)の100倍以上になると予想されることから、研究室では2年前からスマホで利用される電波の周波数より100倍高いサブテラヘルツ波電波領域の開発を進めています。

 この度このプロジェクトで専攻科2年新浜さん、大谷さんらは化合物半導体を用い未開の100GHz帯電波の発振と増幅に成功しました。


増幅器の概要

発振器の概要

増幅・発振特性の観測結果

増幅特性測定中の新浜さん

 開発コンセプトは「地域の町工場でも生産可能な高性能電波回路」です。現在世界の限られた機関において多額の経費をかけて開発されているテラヘルツ波回路ですが、物理の本質を極め頭脳を駆使すれば今回の成果のように数十万円以下と低価格で実現できることになります。

 今後この技術をさらにブラッシュアップするとともに、通信に限らずセキュリティや医療、化学分野にも広げていく計画です。